言うことをきかない・言ってもきかない理由は? 人は「命令」を拒絶する


伝わる言葉・伝わらない言葉

言うことを聞かない 躾 会社 同僚 部下 子供 子育て
何度言っても言うことを聞かない・・・
ダメといってるのにやる・・・
やれといってもやらない・・・

子育てや仕事関係において、相手が思い通りにならなくてイライラするケースはよくありますね。
何故上手くいかないのだと思いますか?
質問して返ってくるのは、大抵以下のような答えです。
「理由なんか知らないよ!!こっちはちゃんと言ってるのに!!単に相手がバカなんだ!!」
・・・はたして本当にそうなのでしょうか?

人は《命令》に対して無意識に拒否感をもつ

命令とは強制。
相手の意思や希望に関係なく、一方的な要求を押し付けることです。

人は基本的に命令されることを嫌います。
たとえ飲食店で注文通りの料理が運ばれてきても
「どうぞお召し上がりください」ではなく「さっさと食え!」と言われたら誰でも食べる気を無くしますよね。

命令とは相手を支配・コントロールしようとする姿勢なので
《一人の人間として扱われていない》と感じた相手はムッとして反発します。

命令の形は《するな/しろ》だけではない

洗脳教育 マインドコントロール 褒め殺し
A 禁止「● ● するな」
B 強制「● ●しろ」
C 評価「● ●して偉いね」

この3つはすべてパターン違いの《命令》です。
Aが禁止、Bが強制、そしてCは評価の形でコントロールしているのが特徴になります。

評価(褒める)は「〜しろ、〜するな」という直接的な命令ではありませんが
ワンクッション置いているだけで結局は「それと逆のことをするな」と誘導していくもの。
禁止と強制、どちらの要素も孕む間接的な命令なのです。

評価は《今後のコントロール》

禁止・強制《今この瞬間のコントロール》に使用されるのに対して
評価《今後のコントロール》に使用されます。

それは遅効性のコンピューターウイルスのようなもので
特定の条件下において、例え命令者が不在でも対象に意図する選択肢を選ばせたり
対象のもつ選択肢を制限する効果があります。

評価(褒める)とは、潜在意識への刷り込みが目的であり
間接的な分、自分が命令されていることに気付きにくいのが特徴です。

解りやすい例はトイレの注意書き

【いつもキレイに使って頂いてありがとう御座います】

これは暗に《汚くするな》をオブラートに包んで言っているだけ。
ダメダメ言っても聞かないので褒めて伸ばしましょう〜♪なんて言いますが
誉め殺しとは、評価する(褒める)ことで反対の選択肢を封殺する技なのです。

罰則のないルールに従ってもらえるかは相手の気分・機嫌に委ねられます。
人は好意には好意・攻撃には攻撃を返す習性がありますので
「こんなことするのってサイテーよ!」と頭ごなしの攻撃を突きつけるより
「いつもこうしてくれてありがとう!」と好意を伝える方が、結果として相手を従わせやすいのが事実です。

好意・感謝≠条件付きの評価

本来《ありがとう・好き》は、見返りを要求する言葉ではありませんので一方的なものです。
しかし、好意や感謝を条件付きの評価にすり替えると言葉は2面性を持ちます。

いつもそうしろ⇄ありがとう♪
しなかったら見下してやる⇄偉い!
逆なら嫌いになる⇄好き♥

こんな脅迫まがいの言葉は人を動かしません。
間接的な命令はどれだけ聞こえがよくても威圧感をもつので、相手を緊張させ疲れさせます。

人は誰でも「自分の為」に行動する

・肉体的、精神的快楽
物質的・金銭的報酬
誰だって《自分にとってメリットになる事》は積極的にしますし、反対に苦痛・退屈・損なことは避けます。

命令は本人のメリットあるなしに関わらず、要求を無条件に受け入れろと脅すことですので
要求の強制は《暴力》と感じて心が拒絶してしまいます。

逆らえばもっと面倒なことになると頭では理解しているので、その時は調子を合わせますが
《脅されて仕方なく命令を聞かされた》という被害者意識をもっている為、次回も同じように行動するとは限りません。

反対に信頼関係が崩れ「お前なんかキライ…お前の好む行動なんかしてやるものか…」と反発・反抗心を募らせるので
何度言っても言うことをきかない/思い通りにならない事態を招いてしまいます。

「お願い」と「提案」は人を動かす

聞く耳を持たない 聞く耳を持つ 聞く耳を持たせる
親であれ上司であれ、本来他人に命令は出来ないのです。
怒鳴ったり叩いたりして無理やり命令を聞かせれば、支配欲・優越感を満たせますがそれだけです。
恐怖で自己判断を封じられると相手はロボット化してしまい
《言われたこと以外してはならない=言われた時に言われたことしか出来ない人間》になってしまいます。

スムーズに要求を聞いてもらうには「お願い」「提案」しかありません。
人は誰でも頼られれば嬉しいもの。それが好意をもつ相手なら尚更です。
常日頃くだけたコミュニケーションをとって、ゲラゲラ笑いあえる関係性を築いておけば、余程の無理難題でもない限り、お願いはきいて貰えます。
その際はお願いを聞いて貰えてどれほど嬉しいか、想いをしっかり伝えることがポイントになります。

また、こちらの要求をきくことが相手にとってもメリットになるという「提案」は最も効率がよい方法です。
会社ではプレゼンテーション、身近な例ではセールストークが提案の代表格ですが
自分の為と思えば人は自分から積極的に動きますので
「何故、それをすべきなのか?」相手が理解出来るように、上手に説明することがポイントになります。

命令したがるのは命令されている人

「親の言うことは、黙って聞くべき!」
「上司が部下にお願いなんてトンでもない!」

お願いや提案と聞いて、反射的にこのような拒絶反応が出たら
自分が既に他者からの命令に束縛されている可能性があります。

本当はやりたくない。でも、やらざるをえない・・・
人は比較の生き物なので、自身の苦痛は他人にも強制しなくては気が済みません。
・自分が苦しんでいるのだから、みんなも自分と同じように苦しむべき
・みんなが苦しんでいるのだから、自分も苦しまなくてはならない
このような全体思考に取り憑かれると、常に自他の言動・行動をジャッジして批判・命令をしたくなります。
命令をしたがる心理とは、自分が命令された苦痛を解消しようとする《逆恨み・八つ当たり》が本体なのです。

見透かしている

無理強い 強制 パワハラ 虐待 イジメ 八つ当たり
命令される側は、自分がサンドバッグにされていることを肌で感じています。
言葉の内容ではなく、命令の行動原理が逆恨み・八つ当たりだと見抜いているのです。
無理強いされた行為に対して、人が積極的になる訳はありません。

心で求めていないなら、求められるように楽しませてみる
頭で納得できないなら、納得できるように説明してみる

アプローチの仕方は100万通り以上あります。許可と禁止だけが方法ではないのです。

もし、どれだけお願いしても、提案しても・・・相手の満足も納得も得られない場合は?
そもそも自分の要求自体に問題がないか、根本的に振り返ってみる必要があります。

・それは本当に絶対必要な要求ですか?
・自己都合を正論に置き換えて強要しているだけではありませんか?
・相手の自由意志を奪うことで、支配欲や優越感を満たしたいだけではありませんか?

いかがでしたでしょうか?

何度言っても言うことを聞かない・・・
ダメといってるのにやる・・・
やれといってもやらない・・・

言葉が伝わらない理由。
その根本原因は思い通りにならない他者ではなく
他者を思い通りに支配・コントロールしなくては気が済まない命令者自身にあるとは思いませんか?

16 Comments

匿名
Reply 2017年4月22日

命令形で話を言われるのはもちろん不快だが、同じ空間にいて話を耳にするだけでも不愉快な気分になる。

また、上司から「○○は頭が良くて覚えが早いな」と褒められるのも正直嬉しくない。

禁止
強制
評価
という3つの項目はわかりやすく自分の中のモヤモヤ感もスッキリした気分になった。

Reply 2017年4月14日

最近、会社で不合理な命令をされ思いっきり反発してしまいました。
黙って従ったほうが面倒臭くないと、頭ではわかっていたのに...
そんな自分の行動はどういうことなのか調べていたら、このブログにたどり着き妙に納得しましたね。
意固地になる私も馬鹿だけど、会社ももっとうまいやり方してほしいものだ...

mari
Reply 2017年3月3日

別に、全くわかりにくくはなかったですよ〜。
もちろん100%私がちゃんと捉えてるかどうかは別としてだし、
私がそれでどう考えるか、というのは全く別の事ですもんね。

まぁただ、自分の元から考えてる事とはかけ離れた感性や考え方の内容だとナカナカ頭に入ってこなかったりしますから、そういう人もいるのでしょうねえ。

平和主義のエゴイスト
Reply 2016年6月28日

しろ、しなさいの棘のある突き放す言語も失礼なもの。

ですが出来ない、しない人の考えも足して考えたほうがいいと思います。

素晴らしい内容に申し分無いと感じましたが、ある一つの疑問が生まれました。

加害者被害者は比例しない内容なので一方的な価値の押し付けだと思うのですよ。

対等であれば話は合います。
ですが・・・子供と社会を別個に考えてはいかがでしょうかまいのこさん。

被害者がいれば加害者もいる。
これをどう解消するか(伝わる言葉・伝わらない言葉)問題の種、人間関係の出せると思います。

子供の教育
部下の教育
夫婦の生活

甘やかす、手のひらで踊らせる様な感じだなと感じました。
それもまたよしですが、一方的な心理を利用をしただけに過ぎないです。

度がすぎる言い方もアレですけども。

一歩目の言葉選びも大切ですが、人間性を保つには些細な言語問題より、信頼感における十分なコミュニケーションだと私はおもいます。

どんなに些細な言葉言語で感情的になっても取り繕うな素直な関係を築けます。

それは夫婦によって違う所があるかもしれない。
それ以外に責任感、信頼感、安心感からでる重さからでる器は言葉以外に見せる部分、円満は個人の悩みを分かち合い生活習慣を身につけてさえいれば、そんな〔怒り〕のような威圧的な言葉や感情が生まれません。

すなわち人とは慕われない人間には一生振り向かないものです。

長いエゴイストの長分でした。
ありがとうございます。

匿名
Reply 2016年6月28日

率直にお願いします。

    Geri
    2016年8月8日

    I am totally wowed and prpeared to take the next step now.

    匿名
    2016年11月5日

    ウルセーヴァカ

匿名
Reply 2016年4月21日

長い

    mainokoblog
    2016年6月2日

    N's spirit 論理展開のパターン 演繹法とは : http://www.nsspirit-cashf.com/logical/enekihou.html

    こちらのサイトをご参考に。
    不正確に伝わるくらいなら長くなった方がいいです( ´ω`)

    《抜粋》
    大抵の人はこんな前提を言うとまわりくどいと感じることでしょう。
    しかし、この前提が一般の人にはわかりにく前提だったり、先入観や間違った情報に基づいた前提だと非常にやっかいです。

    自分が物事を人に伝えたい場合は、出来る限り前提を省略しないようにすることが必要です。
    また、他者が前提を省略して話しきた場合は、その人がどんな前提で言っているのか確認する必要があります。
    なぜなら、前提の省略は話し手と聞き手の間で、異なる前提を置いて大きな誤解を生む可能性があるからです。

    ちなみに、テレビの討論や新聞の社説を読んでいて、文章がわかりにくいと感じる場合、前提の省略がされている可能性があります。

匿名
Reply 2016年3月1日

うん。なんとなく言いたいことは分かる気がするけど、長くてグダグダ例え話も似たり寄ったりの話の繰り返しで伝わりにくいと思う。

    mainokoblog
    2016年6月2日

    N’s spirit 論理展開のパターン 演繹法とは : http://www.nsspirit-cashf.com/logical/enekihou.html

    こちらのサイトをご参考に。
    不正確に伝わるくらいなら長くなった方がいいというスタンスです( ´ω`)
    分かりやすく簡潔に伝わるよう、今後も文章の構成を考えていきたいと思います。

    《抜粋》
    大抵の人はこんな前提を言うとまわりくどいと感じることでしょう。
    しかし、この前提が一般の人にはわかりにく前提だったり、先入観や間違った情報に基づいた前提だと非常にやっかいです。

    自分が物事を人に伝えたい場合は、出来る限り前提を省略しないようにすることが必要です。
    また、他者が前提を省略して話しきた場合は、その人がどんな前提で言っているのか確認する必要があります。
    なぜなら、前提の省略は話し手と聞き手の間で、異なる前提を置いて大きな誤解を生む可能性があるからです。

    ちなみに、テレビの討論や新聞の社説を読んでいて、文章がわかりにくいと感じる場合、前提の省略がされている可能性があります。

匿名
Reply 2016年3月1日

わかりづらい

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